ポエム
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みよちゃん2
時は今

三月下旬の
 風が吹く

校庭で
揺れたのは

みよちゃんの髪
あかね色。


巡る日差し

四月の桜へと
 惜しみなく
  そそがれて

君が手に取る蕾は
浅い眠りと旅の途中。



あの時

僕は確かに
 眺めてた

君だけを‥



時は今

三月下旬の
 風が吹く

校舎の中で
 揺れたのは

そしらぬ顔して熱くなる
  微熱をおびた胸の内。


けれど

前髪をかすめ
 吹き抜けた風‥


恋へと

堕ちてゆくたやすさに
     ふと.苦笑い‥

逢いに行こうか

      でも‥



臆病風に
 吹かれながら

僕はかるく
目を細め

ゆっくりと

君を照り付ける
     太陽へ

視線を移したんだ。



時は今

三月下旬の
 風が吹く



20/08/14 07:55更新 /  老女と口紅。



談話室



■作者メッセージ
作:2009年09月16日(水)

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