千本松原なごり唄
なごり
なごり惜しやの
おとみさん
振るうるたもとの
みぎ ひだり
赤い鼻緒の切れぬまに
見送る松原 霧の中
蛇の目の傘には露一つ
つたう雫はひそやかに
背なのやや子は
すぅやすやと
あゝ
あの人は
すがるこの手はお荷物と
勝手なお人は夢を追う
すルルル解けた帯のよに
夜明けを待たずに去るお方
お天ト様は知るまいと
ミノに包まり後にせん
憎い
恋しい
憎い
恋しい
あゝあの人が
逃げてゆく
振り返ることすら
しいやせん
暮らしはきつく
爪を噛むというのに
勝手なお人は夢を追う
あの人に
愛や情けが
あるものか
あゝぁ ぁぁ、
あの人が逃げてゆく
振り返ることすら
しいやせん
振り返ることすら
しいやせん
なごり惜しやの
おとみさん
振るうるたもとの
みぎ ひだり
赤い鼻緒の切れぬまに
見送る松原 霧の中
蛇の目の傘には露一つ
つたう雫はひそやかに
背なのやや子は
すぅやすやと
あゝ
あの人は
すがるこの手はお荷物と
勝手なお人は夢を追う
すルルル解けた帯のよに
夜明けを待たずに去るお方
お天ト様は知るまいと
ミノに包まり後にせん
憎い
恋しい
憎い
恋しい
あゝあの人が
逃げてゆく
振り返ることすら
しいやせん
暮らしはきつく
爪を噛むというのに
勝手なお人は夢を追う
あの人に
愛や情けが
あるものか
あゝぁ ぁぁ、
あの人が逃げてゆく
振り返ることすら
しいやせん
振り返ることすら
しいやせん