ポエム
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太陽の詩っぽ
お日様が

とぷり
 とぷりと
  暮れたなら

抜き足
 差し足
  忍び足

こそりと歩む路地裏の
 人にはこびぬ 物語り

なんの因果か猫となり
人に飼われてみたものの

肌には合わぬ
 あの暮らし

思い出す程切ないが

捨てた主人に
 未練はないさ

心が凍てつく
  こんな夜も
 ヒゲが折れそな
    あんな夜も

天涯孤独と決め込んで
しぶとく生きてやるんだと



ねぇ
 旦那ぁ‥

そりゃね、
コタツの温もり恋しいが
 今となっちゃ~流れ者

誰もこんなオイラを
拾っちゃくれませんぜ



ビルの谷間を足早に
 月の明かりに導かれ
  どこ吹く風と独り旅

いつか必ず

太陽の詩っぽを
 掴んでやるのさ



そうしてノラの
 つぶらな瞳は

いつまでも
 いつまでも

綺麗な星空を
見つめておりました‥。



とさ





20/07/05 10:12更新 /  老女と口紅。



談話室

■作者メッセージ
作:2009年02月11日(水)

月二

暗闇にキラリと光る目が二つ
  猫のお散歩月夜が照らす

2004年-平成16年11月20日(土)

NHK教育番組
眠れない夜はケータイ短歌
テロップで5秒程の採用作。

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