ポエム
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罪人
ふと引き出された記憶‥

亡き体に
 君をたどれば
 膨張し続ける 余白

増す思いあれど
薄れゆく悲しみ

頬をつたう
 無念の唄は

 ぽたり
  ぽたりと
   悲願の言の葉

地底湖へと
 湖面を揺らすも
 魂は静寂を好む


月は 罪人を照らし
 星は 罪人を嘆き
  時は 罪人を受け入れて


君は

ただ ただ月日を重ね
静かに清く そして深く


時の重さを
  抱きしめ



眠ればいい‥






20/08/14 07:41更新 /  老女と口紅。



談話室



■作者メッセージ
作:2008年02月04日(月)

2005年10月 晩夏

生き急ぐ若き命と蝉時雨
 時重きゆえ潰れゆく夏

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