ポエム
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それは

足元に 絡みつき 失墜の時 現れる うつむき なえ へたれば 湧き上がり どこまでも どこまでも ついてくる‥ 病む精神に 肉体に 付き纏う 剥がれない 剥がせない 我を見据え ついてくる どこまでも どこまでも ついてくる‥ 長い トンネルを抜け 逃げ帰り 裸 電球に 照らされて 壁に張り付く 黒い 影 苦しいと 嘆き もがく 黒い 影 影の宿主 哀れみと 慈悲の心で 救いの手 そっと 差し伸ばせば ニヤケてやがる 黒い 影‥ 屋根裏の 太い柱より 垂れるロープに 手招きを受け 落胆を抱えた 宿主は サヨナラしようと 影から 闇へと お別れするのさ‥ 肉体さえ なければ 離れられる 逃れられる‥ 我の重みに 遠ざかる 意識の中 ニヤケるのは 俺 動けないのは 影 それを照らすのは 裸 電球



20/08/14 07:40更新 /  老女と口紅。



談話室



■作者メッセージ
作:2005年02月04日(金)

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