あの頃
怒られるくらいしょっちゅう聴いてた
耳につけてたヘッドフォン

僕の世界は音と言葉であふれてた
外すとそこは孤独とためらいばかりの毎日で

友だちなんて曖昧なもの
一人も信じてなかったよ

頭の中だけ大人ぶってさ
洋楽ばかり聴いていた
僕のTeenage

聴こえるままにカタカナで
聴こえるままに歌ってた

あれから少しは友だちが出来た
探してたものもいくつか見つけた
やさしい人にも会えたけど

それでもやっぱり孤独になって
自分が嫌になるときがある

苦いものを飲み込んで吐き出せなくて
途方に暮れる
大人になったのにね

時々　テレビとかで
昔の歌が流れてくるよ

好きだったことも忘れてた人と
偶然出会ったみたいに

おかしいけど涙が出る
おかしいけど胸が締めつけられる

あの頃の思い出はきれいじゃないけど
この歌は今でもこんなにきれいだ

自然にこぼれる
口ずさむ僕がいる

聴こえるまま　カタカナの英語で

今でも歌える　カタカナの英語で

■作者メッセージ
スローな気分で