11月が終わる
どこにも行かなかった１ヶ月

少し買い物　少し病院
ほとんど家から出ないで
窓から見える秋と過ごした

大人になって初めての長い休み
だけどつまらなかったわけでもない

毎日見上げたきれいな空
やわらかな風のぬくもり

庭のさざんかやお隣りの菊
色づいて金色に輝く葉
自然に寄り添われ心が和んだ

たくさん詩を読んで自分でも書いた
いろいろな世界を垣間見て
想像をふくらませた日々

ゆっくり過ごさせてくれる家族の気遣い
支えてくれる手のあたたかさ
健康に留意することの大切さ

あくせくした毎日の中でやり過ごして
来たものを見つめられた気がする

徐々に快復の兆しが表れ
体が次の準備を始めたみたい

気がつけば空気が冷たくなって
そろそろ木枯らしの白い冬が来る

もうすぐ12月
感謝をこめて見送ろう

私を癒やしてくれた
やさしい秋にさよならを

■作者メッセージ
皆様の詩から元気をいただいています。
本当にありがとうございます。