あなたに花束を贈れないのは
少しさみしいよ
でもね大丈夫
またこうして来れたから

厚い雲に覆われた空に
不意に日が差して明るくなる
今日も晴れたねありがとう
きっとあなたが見てるんだね

雨が降るたび思い出してた
あなたの背中やあなたの笑顔
懸命に走ったあの坂は
なだらかな道に繋がっていた

ひとつ終わればひとつ始まる
毎日の出来事を片付けて
変わらぬ暮らしを紡ぐこと
そうして歩き続けるのが大切だね

いつかそれが普遍の力になると
長い年月が教えてくれた
変わるときは変わるどうしても
私たちの時は止まらないから

仕事は大変だけど嫌じゃないよ
働けるそれだけで有り難いこと
日々を穏やかに豊かに過ごしたい
心の天秤を傾けないで

あなたのいない世界は
やっぱりさみしいよ
でもね大丈夫
歩ける限り歩いてゆく

私たちみんな元気だよ
仏花を供えて手を合わせれば
雲の切れ間から覗く太陽
１７回目の彼岸の空

今度来た時もいい天気に
おひさまになって笑顔を見せて