あの日舞い散る桜を見た
あの日は白い山茶花が咲いていた
そして揺れるコスモス秋の日に
そこにあった美しい花

旅立つ人を見送った
それぞれの季節
それぞれの彩り
忘れられない花たちよ

あなたは仄かな梅の香りに包まれて
今青い空へと手を伸ばす
静かな時を噛みしめて
解き放たれて安らいで

痛みも憂いもない世界
必ずあると願ってる
あなたの細い手を握った後
大切な人に委ねるよ

振り向かないでいい
あなたを待つあの人の手を取ってね
そしていつか旅立った人たちに
囲まれて笑い合って

出来るなら私が選んだ花束を
持って行けたなら嬉しいな
小さいけれどきれいな色を入れました
あなたの心が和らぐように

何より誰より感謝を込めて
あなたに贈ります
私たちが紡いだ日々には
涙より微笑みがいいね

だから花束を贈ります
やさしくて可愛い花を
長くて短い夢のよな
淡い春色のカーネーションを