七国山の四季
秋の景色に会いたくて
七国山を訪ねてみた
道を辿って鈍色の
水を湛えた蓮池へ
夏には清らな淡紅の花が
夢のように咲いていた
今は朽葉が頭(こうべ)を垂れて
黄色の影が重なるばかり
暗い木陰にひとつだけ
見えた気がした小さな明かり
それは可憐に咲き初めし
冬の香りの寒椿
そぞろ歩きの水辺の端
ひっそり佇む細木の先に
春と見まごう花開く
二度咲く桜があるという
雲の切れ間の寒空が
やさしい光を下ろすとき
日差しの中の楓たち
秋の顔して微笑んだ
七国山を訪ねたら
春夏秋冬に会いました
季節は巡る走馬灯
時は移ろい追われて消えて
夢のはざまに風が吹く
今日という日の風が吹く
七国山を訪ねてみた
道を辿って鈍色の
水を湛えた蓮池へ
夏には清らな淡紅の花が
夢のように咲いていた
今は朽葉が頭(こうべ)を垂れて
黄色の影が重なるばかり
暗い木陰にひとつだけ
見えた気がした小さな明かり
それは可憐に咲き初めし
冬の香りの寒椿
そぞろ歩きの水辺の端
ひっそり佇む細木の先に
春と見まごう花開く
二度咲く桜があるという
雲の切れ間の寒空が
やさしい光を下ろすとき
日差しの中の楓たち
秋の顔して微笑んだ
七国山を訪ねたら
春夏秋冬に会いました
季節は巡る走馬灯
時は移ろい追われて消えて
夢のはざまに風が吹く
今日という日の風が吹く