フレームに飾られたいつかの写真
紫色の花の下二人で立ってる

あなたはお腹を突き出しておすもうさんみたい
私はあなたの体の半分?ちんまり寄り添ってる
私たち凸凹コンビだね

このころ　悲しい　悲しいことがあって
胸の中にいつも水溜りがあった

でも　写真の私は穏やかにそっと笑ってる
変わらない日常のひとコマみたいに

朝起きて　洗濯して　ご飯を作って食べて
掃除して　仕事に行って　買い物をして

そんな事が私を支えてくれた
体を動かしてくれた

泣いたらもっと悲しくなるでしょう？
時間は戻らないでしょ
言い聞かせて過ごしたの
嵐が行ってしまうまで

あなたはあたりまえにそばにいて
一日一日共に乗り切ってくれた
やるべき事を私がやれるように
一緒に前を向いてくれた
境界線を越えるまで

ありがとう　今はもう水溜りはなくなったよ

ありがとう　あなたがおひさまみたいに乾かしてくれたから

気がつくと口角が上がって笑ってた
いつかの写真を見ながら　心の中で
あの日の二人に手を振った