夾竹桃の咲く頃は

青い空と入道雲を見ながら

自転車を漕いだ

大きい子が小さい子を乗っけて

みんなで走った市民ブールへ向かう道

巨大ショッピングモールも

テーマパークも無い夏は

それが僕らの楽しみ

汗だくで辿り着いたら

２時間たっぷり泳いで

アイスクリームを食べて帰る

濡れた髪

頭に巻いたタオル

時々ラムネも飲んだ

シュワシュワスキッとした

あの味

ちょっと大人の味だったよ

長い夏休み

思い出すのはそれだけ

帰りはまた同じ道

同じペアで自転車に乗る

あちこちに咲いてる向日葵と

ダリアが楽しそうに笑ってた

僕らもみんな笑っていたね

青空だけが見てたっけ

■作者メッセージ
昭和の夏！青空と入道雲は今も変わりません(^^♪