ポエム
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時の流れを漕いできた

大事なものを舟に載せ

いつの間にこんなに遠くまで

下って来たのか

顔を上げれば

四季おりおりの景色があって

美しいものを美しいと

心踊らせる自分がいた

そして気づいた

舟を漕ぐことに夢中で

何も見てなかった

何も感じてなかったと

季節が変われば景色が変わる

いつの間にか人の心も変わること

何より自分の心でわかった


やわらかな風が吹いて

胸の奥の雲が切れる

もうがむしゃらに漕がなくていい

そろそろ休みながらでいいんだ

そう自分が感じたことが大切なんだ


時は流れた


心の声に従って

私は私の季節を生きよう

通り過ぎる景色を

見逃さず行こう

いつか舟を下りる日まで




21/12/11 05:49更新 / 香弥



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