ポエム
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ミストシャワーに濡れながら
買い物を終えて外へ出ると
景色が変わっていた

地面が濡れて鈍色になり
車の上にはたくさんの雨粒と雫

さっきまでの熱く乾いた空気が
しっとり潤って
立木の緑も花壇の花も全てが
息を吹き返したようだ

見上げると青い空から幾筋もの
銀色の光が降りて来る
雲の切れ間と太陽と霧雨の世界

真夏の熱気がこもる地に
ささやかな贈り物を届けるような
静かな静かな雨

頬に当たると肌に冷たく残る
ああ 気持ちいい
こんな素敵な雨なら傘はいらない
このまま歩いて行こうか

空がくれたミストシャワーに
濡れながら





21/08/11 16:50更新 / 香弥



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