ポエム
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紫陽花までの旅路
空はいつも見ている
風はそっと寄り添ってくれる
花は微笑み
人はあたたかい

木枯らしの冬 再び暗いトンネルの中へ
2度目は少し長かった

家と庭だけの日々
白い梅が綻び 去年の秋のさざんかのように
静かに私を慰めてくれた

少し小康状態
公園で初めての桜と秘密の出会い
短い満開のあと 散り急ぐ花びらを見送った

あなたのもとを離れ ひとり治癒の旅に
Pretenderのメロディーに包まれて過ごす

帰るとさし込む陽射しが私の世界を変えて
ゆっくりゆっくり春を歩いたツツジの散歩道

短かい距離が少しづつ長くなり
やがて新緑の季節

紫 藤の花房
咲き誇る美しいばら

歩くたび 私を抱き締めるように
たくさんの花が迎えてくれた

心の支えだったのはあなたと家族
仕事の仲間
詩を愛し言葉を紡ぐ皆さん

力強いその手、献身、変わらぬ励まし
毎日絶えることなく届く詩を読み
大きな安らぎと幸せを貰っていた

そして初夏の風が吹き
今 トンネルを抜けた

ありがとうございます 旅は終わりました

ありがとうございます 共に歩いてくれて

もうすぐ梅雨です
紫陽花が咲いています





21/06/11 11:54更新 / 香弥



談話室



■作者メッセージ
皆さま、いつも素晴らしい詩をありがとうございますm(_ _)m
楽しみに読ませていただいています(^_^)

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