なつかしい歌が流れてきたよ
おもわず自然に声が出て
あたりまえに歌っていた

あれ　ちゃんと歌えるよ　
歌詞も全部わかる
そうだよね　毎日毎日歌ってたから
うれしいときも　かなしいときも

あの頃　心も体も幼くて
未来は見えないずっと先のことだった
今日という日にせいいっぱいで
不器用な自分にいつもへこんでたっけ

それでもこころは不思議
大好きな歌を歌えば一瞬自分を忘れられた
落ちこんでる自分　ばかな自分
にがい思いを素敵なメロディーが薄めてくれた

あれからずいぶん時が流れて
大人になって新しい歌が聴こえてくるけど
この頃の歌はむずかしいね
なんて言ってる私は歳をとったかなぁ

ときには歌ってみるのもいいね
大人になった自分にプレゼントみたいに
素敵な歌　大好きな歌を
いろんなことがあったの　あれから
うれしいことも　かなしいことも
大切な人もいなくなったけど
なんとか来れたの　ここまで
あいかわらず不器用だけど

そんな自分はきっと私だけじゃない
たくさんの歌たちがいた
その時々で私とともに　誰かとともに
あの時代この時代　歌い継ぎながら
私は生きたの
あの時代この時代　泣きながら笑いながら
みんな生きたの