狐花
何度日が沈み
何度朝が来ようと
もう会うことは出来ないであろう
そんな貴方を何時までも想い続けております
もう今世では巡り会う事が出来なくとも
常世の先にてまた出逢える日を祈りながらも
何度泣いて
何度叫んで
何度貴方への想いを宣ったか
私の涙が輝いて見えて
それが、最期に貴方と見た花のようで
永遠に、と言う言葉は
終ぞ、好きにはなれなかったけれど
それでも貴方にだけはこの言葉を
私が逢いに行く際は
一緒に見たあの花を持っていきます
枯れてしまわぬよう大事に
沢山の土産話と一緒に
あの花の色と同じ口紅を塗って
「相変わらず綺麗だね」と言ってもらう為に
また私に恋をしてもらう為に
そんな、先の先を夢みて
ええ
ええ
私は、その時を楽しみにお待ちしております
今年も、狐は庭の周りを駆け回っております
何度朝が来ようと
もう会うことは出来ないであろう
そんな貴方を何時までも想い続けております
もう今世では巡り会う事が出来なくとも
常世の先にてまた出逢える日を祈りながらも
何度泣いて
何度叫んで
何度貴方への想いを宣ったか
私の涙が輝いて見えて
それが、最期に貴方と見た花のようで
永遠に、と言う言葉は
終ぞ、好きにはなれなかったけれど
それでも貴方にだけはこの言葉を
私が逢いに行く際は
一緒に見たあの花を持っていきます
枯れてしまわぬよう大事に
沢山の土産話と一緒に
あの花の色と同じ口紅を塗って
「相変わらず綺麗だね」と言ってもらう為に
また私に恋をしてもらう為に
そんな、先の先を夢みて
ええ
ええ
私は、その時を楽しみにお待ちしております
今年も、狐は庭の周りを駆け回っております
25/09/15 03:29更新 / 黒ノ猫