消えたくなる夜も

逃げたくなる夜も

思い返したら

なんてことの無い日でした

張り裂けそうな心も

砕けそうな心も

思い返したら

ほんの一瞬の事でした

悲しくて毎日泣いていた夜も

眠れずに起きて泣いた朝も

思い返したら

思い出に変わっていました

可笑しいね

でもじゃあなんで

そうなったって

思い返してみたら

その日はいつも、夜がきっと

怯えるくらいに

美し過ぎたから



なんてね

■作者メッセージ
辛かった事や悲しかった事は全部星の海に呑まれて。
全てがあやふやになって。
そして、ただただ、人生の1つの欠片になります。