ポエム
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星巡りの子守唄
一人だけで転んだ坂で

膝抱えて泣き出した

そんな日は

沈んで消える当たり前のそれを

夜になるまで見送った

そんな1日だった

帰ろうかな

もう少しだけ

冷えた膝を抱えて

ただただ夜を待った

明日なんて来なくても

それだけを考えて

帰る夜は

家の前で泣き

ただ光り輝く夜は

涙も光らせてと

ただ願ってみたよ

終わるのかな

朝が来るかな

消えたいよ

叫びたいよと

布団の中で丸くなって

目を晴らして起きる

そんな1日だった

光った世界は優しくない

ドアの向こうは優しくない

何をしようと何ができようと

つまらないと思う

そんな私だ

帰り道また転んだ坂で

目を晴らしながら待った日暮れは

まるで世界に1人だけと

霞んだ目を擦り

夜に思う

サヨナラを言っても

明日は来るさ

目を晴らしても

明日は来るだろう

布団に篭っても

星は回るだろう

どうしよっかな

なにしたかったかな?

何が嫌だったかな

何処にいたいかな

1人になった世界で寝転んで

回り巡る星達を目で追って

私の涙もついでに星にして

明日は少し生きようと思った

そんな日の

一日でした
24/10/04 00:39更新 / 黒ノ猫



談話室



■作者メッセージ
何も無いような一日も
泣いたり笑ったり
巡り巡ってその人の思い出の一日になります

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