ポエム
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長い悪夢は、綺麗な花に
幾ばくかの時を得て

長い長い夜を越えて

あの日に見つめていた

百日紅の花はようやく枯れた

代わりに私の心臓に

ブーゲンビリアの花が咲いた

長い時がそうさせた

いつしか

自分を見なくても良くなった

いつからか

人を愛せる事を知った

すでに見飽きたビルの屋上

その角のいつもの場所では

過去の私が膝を抱えて眠っている

膝を抱えて震えている

今を悔やんでいる過去の私よ

今を悲しむ過去の私よ

あなたの悪い夢を

私が全部食べてあげよう

その痛みも気持ちも全部

未来の私が食べてあげよう

いつか

その花が穏やかに咲き誇る

その時まで
24/09/20 16:45更新 / 黒ノ猫



談話室



■作者メッセージ
悲しみの中、聞いた音楽に心を馳せて

素敵なその曲へ捧げます。

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