ポエム
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愛の記憶
お盆に実家に帰り

いつも行う恒例行事

BBQ? 花火大会?

いえいえ

それはね

昔のアルバムを開くこと


それは小さなタイムマシン

たくさんの思い出が
溢れんばかりに詰まっている


生まれたばかりの私を
抱き抱える母

少し大きくなった私を
膝に乗せ
ドヤ顔で写る父

2人とも若いなぁ


3才くらいの私を
抱き上げ
満面の笑みを見せる
じいちゃん
ばあちゃん

じいちゃんは
私が年中さんの時に亡くなった

だから

小学生の私を知らない

ばあちゃんは
私が就職した年に亡くなった

だから

私のお嫁さんも 
かわいいひ孫も知らない

他にも

たくさんのいとこたち

叔父さん 叔母さんたちが

素敵な笑顔で写っている

みんな どうしているかなぁ…

今まで

辛いことや悲しいこと

思い通りに行かないことなど

たくさんあった

でもね

アルバムを開くと

自分が歩んできた軌跡と同時に

多くの人から愛されてきたことを
思い出すんだ

「そのままでいいんだよ」
「また頑張ろうね」

愛し愛された記憶に包まれて

他の人も

もっと大切にしようと思う

だって

その人は

私の人生と同じくらい

愛し愛されてきた人なのだから…

明日から頑張ろうと心に誓い

「また会おうね」と

静かに アルバムを閉じた





22/08/14 16:07更新 / 少年時代



談話室



■作者メッセージ
思い出を 愛された記憶を
これからの生きる力に。

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