ポエム
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幸せの輪廻(あなたへの想い)
君がいなくなり
3年の月日が流れたよ

この公園を通るたび

僕の心は 
あの日へと 還ってゆくんだ

ベンチで
肩が触れ合うほど
近くに座り

幼き日の思い出や
お互いの夢を 語り合ったね

凛とした 君の横顔

瞳を閉じても分かる
あなたの 優しい香り

そして

僕の悲しみを
瞬く間に消し去ってくれる
朗らかな その微笑み

僕のいちばん近くにいたあなた

今は もう

世界でいちばん
遠い人になってしまった…

そのベンチに
座る人は 誰もおらず

ただ 木枯らしが
いたずらに 吹き抜けるだけ…

だけど

これから 
ないものを嘆き悲しみ
虚ろな想いで生きていくのは

もう やめよう

そうではなく

今まであった
数えきれないほどの
温かで 素敵な思い出と共に 
生きていこう


でもね…

その思い出を
いつまでも抱きしめて 
生きてゆくのは

正直 辛いんだ

だって

そうすることで
僕は いつも
あなたのことを
思い出してしまうから…

だから

満月の美しい夜

あなたへの想いを
静かな海へと 解き放ちます


やがて

その想いは 天に舞い上がり

新たな幸せとして
誰かの心に
降り注がれることでしょう

もしかしたら

また 僕のところに
やって来るのかな…


あなたのことを
忘れるんじゃない

あなたへの想いは

形を変え 姿を変え

僕の 心の一部になるんだ

そして

新たな出逢いを 幸せを
そっと 
支えてくれるんだ

あなたへの想いは
輪廻する

僕の元へ 
そして 誰かの元へと

あなたを大切に想った気持ちは

きっと 途切れることなく

受け継がれてゆく…



21/01/31 10:10更新 / 少年時代



談話室



■作者メッセージ
たったひとりの人を思い続けるって素敵です。
だけど、人は生きていく中でたくさんの人と出逢い、惹かれていくのではないかと思います。それはある意味、自然なことではないかと。
そんな想いを詩にしてみました。

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