ポエム
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秋の虫たちの交響曲
台風一過の夕暮れ

さわやかな
心地よい風が
ススキの穂と
僕の頬を 優しく撫で

夏の終わりと
秋の到来を告げた…

耳を澄ませば

コオロギや
マツムシ
スズムシなど

秋の虫たちが
彼らの求婚歌を
美しく響かせていた

その安らかで 繊細な旋律に
心奪われて

日々の喧騒を忘れ
ただ 静かに聴き入っていた

僕たち人間は
なんと慌ただしいのだろう…

より良く生きるために
手に入れた文明のはず

だけど
快適さ 便利さ
合理性を求めるあまり

さらに忙しい日々を
送っている…

忙しいとは
「心を亡くす」ということ
ゆとりのない心のありさま

さあ
秋の夜長に
虫たちの演奏に耳を傾けて

この素敵な季節を
楽しもうではないか

心の豊かさを
取り戻そうではないか



20/09/08 07:31更新 / 少年時代



談話室



■作者メッセージ
秋の虫たちに癒される季節となりました。落ち着きます。

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