ポエム
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夏の夜空を見上げて
夜風にあたろうと
庭に出てみた

すると
夏の夜空に
無数の星たちが
静かに 
そして慎ましく
光り輝いていた…

息を飲む美しさに
ただ 言葉少なく
夜空を見つめていた

この星たちの光は
「今」放たれた光ではない

1番近い恒星でも
その光が届くのに
4年かかると言う

つまり
僕らが見ている光は
4年前に放たれたもの

遠いものでは
100億年前のものもあるらしい

僕らは
生きている間に
どれだけ
輝く瞬間があるのだろう

そして

その輝く瞬間を
どれだけの人が
見ているのだろう
知っているだろう

僕らが
今 頑張っていること
人生をかけて
取り組んでいること

それらは
この世界では
ほんの
小さなことなのかも知れない

だけど
僕らが
過去の偉人や
名もなき人たちの輝きから
やる気や勇気をもらったように

もしかしたら
僕らが今頑張っていることが

後の世界の人たちの
やる気や勇気に
繋がるかも知れない
誰かの心を支えるかも知れない

だから
目の前の
成果のみに捉われず

今すべきこと
今やりたいことに
後悔することなく
全力を尽くそう

そして
後の世界の人たちが
夜空を見上げた時
美しい光を放てるよう
全力でやり切ろう

この輝きの連鎖を
繋いでいきたい

夏の夜空を見上げて

僕は 心にそう誓った


20/08/14 22:04更新 / 少年時代



談話室



■作者メッセージ
美しい夏の夜空で見上げて、ふと人生と重ねて考えてみました。

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