あなたは旅立った

大きな期待と
先の見えぬ不安を
抱きながら
まだ見ぬ新天地へと
旅立った

人に弱みを見せぬあなたが
戸惑う姿を見て
あなたを助けたいと思った
あなたの役に立ちたいと思った

だけど
本当の不安は
僕の中にあった

昨日と変わらぬこの風景

しかし もうそこには
あなたの姿はなかった
あなたの香りも
あなたの笑顔もなかった

僕は
あなたを失った喪失感と共に
あなたの幻影と共に
ここまでやってきた

僕は
あなたを心配するふりをして
僕の心の中に
あなたをつなぎ止めようとした

自分の不安をかき消すために…

しかし

自由な翼をもつあなたは
自らの意思で　
自らの思いで
あの大空に飛び立った

自らの手で
未来を切り開くために

自分の天命を
全うするために

そこではもう
僕の力は必要なかった…

あなたの人生に
ほんの少しだけ
関わった僕だけど

あなたが輝く姿を
遠くで見ていていいですか？
あなたの活躍と　幸せを
静かに見届けていいですか？

僕も頑張ります
幸せになります

だから　ここで
あなたの幸せを祈り続けます

いつの日か
最高の笑顔で
再びあなたに出逢う
その日まで…

■作者メッセージ
大切な人に送る心のエール(応援歌)です。