ポエム
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だろうな。
雪のような指先でキッチンバサミを器用に使ってブラットオレンジを剥きながら懐かしい子供時代の話に夢中になるひとの瞳から鮮やかな果実の光が溢れてくるのをみた良い休日だった。
その翌日にはダムの貯水率が毎日のようにニュースになっていた地域に雨が降った。
懐かしい友と語らいをしたことをあなたに伝えた。
雨音がポツンポツンと相槌を打っている。
静かな部屋だ。雨は多く降らなかったけれど
少しずつ、ダムの水面は上がってくるだろうな。
たいらな水面にひらひらと落ちる一葉一葉に波紋を見たけれど鏡のようにまた空一面を映すだろうな。
水面から真昼の光を呑み込んで夜は星を映し出すのだろうな。
それは水底から生まれたホタルみたいだろうな。
少しずつ、、笑っていてほしいひとがいるしあわせ、、みたいだろうな。
手を繋いでホタルを見にゆく夢をみたいな。
子供の頃みたいにきっと懐かしいだろうな。
26/02/28 00:42更新 / 檸檬


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