ポエム
[TOP]
水辺の星
夕暮れの歌

波打ち際まで紅く染めて

あのひとの爪先までには届くように

あんな風に堂々と歌える眩しさ

この歌がわたしの今だと言いたいことは何もなくて

ただ 出会えたことの驚きと奇跡が揺らめくように瞬いています

ただ波の音を聴くのが好きです

色んな涙を流した想い出

水辺から見る星が語りはじめる夜空

銀河のただ中に見たのはあの瞳

遥かな原子の記憶に想いを馳せて

出会えたことにうたれるように電光が走る

秋の濃霧が晴れてゆくような夜明け

汽笛の音

扉を開けると冷たい風が入ってくる

心も凛となるような懐かしさ

この歌がわたしの今だと言いたいことは何もなくて

ただ 出会えたことに感謝しています

鏡のような水面に映る星、

消えない光、

変わらない光を撫ぜるような静かな波音


























25/11/03 09:13更新 / 檸檬

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c