ポエム
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道の先
名残恋しき記憶のひと海馬の果てに解けてひとつとなりたい


あたらしき朝のただ中に葉露を弾いてさえずる
楽しげな羽ばたき



エレキの高音に倒れるススキの風たなびいてゆく
わたしもゆく



交換のきかない部品が我が身にあることを知る
北風吹く並木道


言の葉をハラハラと落として朝となる光に消えゆく白露


柿の甘さ硬さの好みをシャクリと噛じる出家出来ない口癖


皮を削ぎ庭先に吊るして甘くなる渋柿の実とひとの手よ


山小屋でふたりプリンを作ること、静かな生活を愛
すること



時間差で肌に沁み入る星のうた朝の光と囀りとなり



25/10/25 10:38更新 / 檸檬

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