ポエム
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黄金(こがね)を浴びて
キンキラとした秋の澄んだ夕焼けが

枝葉の合間をそよいで映るから

髪と背骨に黄金を浴びながら

風のように枯れ葉を掃いてゆきたくなる

一昨日には私が雨になった時

きみも次の日雨になった

そうして今日の空は秋晴れで

雲ひとつなくて

ふたり、ブルーバスに乗って

雨粒を運んでいったんだ

音楽が時間差を埋めてゆく

重なった心を染めてゆく銀杏の葉

蜘蛛の巣も絹糸の光をはなつ

ブリリアントな秋の光だ

真昼の中三階から眺めれば雲は藍色の山峰に

寄り添うように浮んでた

サイレントクリアな青空だった

集めた落ち葉の静脈を透かしてゆく夕暮れ、

レントゲン写真の部屋の窓辺に映る木々の骨組み

焚き火台で何を焼くの、ホクホク顔で

小高い丘で額の汗も、頬の雫も

黄金(こがね)に染まって、

五時の恋鐘(こがね)も鳴っている

きみは知っているはずだね 

背骨まで透かしてゆく

ブリリアントな秋の光を





















25/10/19 12:00更新 / 檸檬

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