ポエム
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うるうる
うごめいて
うごめいて
うごめいている

ゆらめいて
ゆらめいて
ゆらめいている

台風一過の夕暮れ前の空に浮ぶ白月はとてもきれいだった

やがて、薄明が沁みた藍色を映した川面には金色の月が浮かんだ

川橋から見る街なみ

ベッドライト、信号機、建物の灯り、、

川面に揺れてどこまでもうるうると波打っていた

海へとつづく藍色の川面は

うるうる、うるうるとして揺れ咲く花のように

流れてゆく

あのひとの一部

雨粒の子 光粒の子 涙粒の子

風に

うごめいて
うごめいて
うごめいている

ゆらめいて
ゆらめいて
ゆらめいている

川風よ 

わたしの一部も あのひとへ 届けてよ

雨の粒子 光の粒子 涙の粒子

台風一過の秋晴れを映すまで

泣き顔より微笑みを

うるうる、うるうると咲く花のように流れてゆけ

25/10/19 11:58更新 / 檸檬

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