ポエム
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帰り道
爪切る音に目覚める朝にも新しく伸びようとする指先


日に焼けた木の葉がひらりと舞い落ちる夕陽に会いたい


夜空には鎖骨の泉にゆれる月影に星影を浮かべて


傷口に入道雲が綿となり鱗となりて秋の空かな


サンダルと日傘に落ちる夕立と交互に響く透き間の雨脚


向こう空夕立雲がもくもくと雨糸を光らせた魚籠


搾ったヒンヤリタオルの柔肌に涼風が沁みゆく動脈から


勘違いされているかもしれない風に言い訳はせず星を見上げ


帰る家がある道を照らすようなあの笑顔は夕陽なんだねきっと












25/10/19 11:57更新 / 檸檬

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