ポエム
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花鳥の表情
【短歌十一首】


雨を吸った雪柳、今、かすみ草の如く水差しに咲いている


俯いた顔を上げれば微かに香るクリスマスローズの吐息


電気屋のパート主婦の手のひび割れに値段交渉は途絶えたし


背をもたれ見上げれば5時のチャイムと枝葉のさざ波が木霊する


平和であれ、神経を病んだことを忘れそうな春の空気よ


お花畑みたいなピザを焼く
春野菜、なばな、アスパラのせましょう


木蓮が咲き誇る庭の瓦屋根を歩く猫と目が合う朝



半月と、星が綺麗な空、
あなたがいるのは当たり前じゃないと


温かい雨に濡れ安らぐように喜び鳴く鳥達にほぐれ



襟元をただして飛ぶ燕尾服のひとが飛びたてる空に仕立て



雑居ビル給水管の上で鳴く鳥のここは森であるように

25/03/30 09:21更新 / 檸檬



談話室

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