ポエム
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雪の魔法
しろいいきを吹きかけて

わたしに雪の魔法をかけて

あなたのひとみから溢れるものが
わたしを包むとき

わたしは春の水が流れゆくように
護られていると感じられるから

冬を生き、白い息吐き、歩む日々

音もなく、舞い、積もり、いつしか溶ける

白い夜想を越えて 

たっぷりとした陽をあびよう

見えない根っこまで沁み入ってゆくまで

そうしたら

香り出す草花の合間をすり抜けて

ふたり透明な風になろう 

誰にも見えなくても、うたを歌おう

少しだけしあわせで、少しだけイタズラなうたを

あなたの寝息を大切におもう

ちゃんとあたたかくして、

よく眠って

真白な牛乳に

たまごと砂糖を溶かして

ミルクセーキにしよう

寒さに負けない

明日へと

あなたのしろいいきを吹きかけて

わたしに雪の魔法をかけて

白い夜想を越えて

ふたり透明な風になろう

25/02/15 09:02更新 / 檸檬



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