日々の揺らめきを待っている

それは一日の中ではほんの束の間だけ

けれどそれをたよりに生きて眠り、

生きている

しあわせになっていい

ささやかなしあわせを、感じていい

その為に生まれてきたから

日々の揺らめきはあなたがくれる

頑なになりやすい心を解いて包んで

昨夜は

ストーブの火に手を伸ばす先の揺らめきに

あなたがみえた

今朝は

山の向こうの眩しい光にあなたを思った

青空に傷も想い出も

淡く淡くなってゆく　薄らいでゆく

時の流れに　ゆらいでゆく

揺らめきはどこからくるの

それはあなたがくれるさみしさなのかもしれないね

その愛おしいほどの種を

あたためながら

花を咲かせたい

涙だって糧にして

あなたがいれば

揺らめきの中で咲いてゆける

束の間でも　ささやかでも

揺らめきが消えないなら

それでいいと言われている気がした