日本晴れに山の峰々

皆で建てた櫓（やぐら）の上に

たゆねく旗とハチマキ

学ランに白い手袋と鱗雲

応援団のお腹からの声

学生たちの運動会　

白線を引き、ヨーイドンッ、綱引きに、
大玉ころがしと、白熱する躍動が笑顔である、
汗を流して、風に吹かれて駆けてゆく

トキメイていたい
　時愛でていたい
　
　一瞬一瞬に願うように

皆で投げたおジャミ
小豆をいれて一針一針縫い付けたおジャミ
天高く投げて誰彼の頭にポトリポトリと落ちた
ワッハッハ
ワッハッハ
あの子はハチマキから零れた髪を風に靡かせて
いつもは話さない子とも笑ったと
満ちた瞳を煌かせて白い歯をみせた

　疲れたねゆっくりとおやすみ
真昼の重力がら解き放された眠りの中でも
一回転をしながら流星をキャッチしたいね
星を　あの扉をノックしようよ
トキメイていたい
　時愛でていたい
一球入魂、魂入れさ
　笑われたっていいじゃない
一球入魂、魂入れさ
トキメイていたい
　時愛でていたい