ポエム
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波長の調べ
あの海に浮かぶ船にわたしの言葉を

ひとつ、ふたつ乗せていってください

5時のチャイムが鳴るときに海の心部が波打って

あのひとの心の浜辺まで届くように

白昼の地平線上に映らなかった

日々の暮らしが紅く透き通るほど

ゆらいでしあわせだったから

こだまかえす汽笛と

波の音がとても穏やかに聞こえたから

あの海に浮かぶ船にわたしの言葉を

ひとつ、ふたつ乗せていってください

自分だけの心音を聞くだけの旅だった先に

いつの間にか海に溶け出来て行く道

あなたの心音と静かに波打った

海はいくつもの紅い波動をなびかせて行く

どこまで 届くだろう

どこまで 







24/07/05 18:26更新 / 檸檬



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