雨空に咲いて
【短歌十首】
立たされた廊下から見上げた
青空のキャンバスにきみを映した
雨が染みた切り株に小さな世界
野花やツタ草 蟻の道
ホーホケキョと紫陽花を切る音
落ちる花が揺らめく水槽の中
机に飾られた白い紫陽花
疲れたように微笑んで綺麗
金曜日午後のスーパー皆のカートはどこかゆったりと泳いで
あの子には最高の遊び場なんだね
週に一度は自転車乗って
豊漁か土佐の名物料理
チャンバラ貝という名の潮騒
粘土で出来たガラガラ鈴の音
雨土の響きは梅雨の御守り
夜に光る枇杷の実は燈火に似て
甘き雨の優しい味ね
竹林の風に梅雨空の花々
短冊に似た願いがゆれる
立たされた廊下から見上げた
青空のキャンバスにきみを映した
雨が染みた切り株に小さな世界
野花やツタ草 蟻の道
ホーホケキョと紫陽花を切る音
落ちる花が揺らめく水槽の中
机に飾られた白い紫陽花
疲れたように微笑んで綺麗
金曜日午後のスーパー皆のカートはどこかゆったりと泳いで
あの子には最高の遊び場なんだね
週に一度は自転車乗って
豊漁か土佐の名物料理
チャンバラ貝という名の潮騒
粘土で出来たガラガラ鈴の音
雨土の響きは梅雨の御守り
夜に光る枇杷の実は燈火に似て
甘き雨の優しい味ね
竹林の風に梅雨空の花々
短冊に似た願いがゆれる