ポエム
[TOP]
地球水晶の絵巻物
今日はね こちらは快晴だった

春の雨に洗われて空気が澄んできた

一面に緑が眩しいね

車に乗って遠く道の駅にいく

ちょっとワクワクしながら運転したんだ

新しい道路を渡っていくと

道が開けて向こうの山の峰までみえる

長い信号待ちをしていたとき

雲が大きくなってきたなぁと空を眺めてた

そうしたら

大きな左の雲と右のふたつの雲、なんだか

ひとの横顔みたいな形で

髪もなびいて、向き合っていた

雲って同じ方向に動くのをなんとなく 

今までは見てきたけど

まさに、その時

向き合った横顔の雲は

お互いにみつめ合いながらゆっくりと

近づいていったんだ

ありがとう

こちらこそ ありがとう

大好きだよ

大好きだ

そう そう そう 言っているように、

ゆっくり ゆっくり ゆっくりと

ふたつの雲はみつめあって

おでこにキスをした

そうすると信号が青になったから

右折した、振り返らなかったけど

きっと両手いっぱいに抱きしめ合っているといいな

地球の水晶玉が魅せてくれた

流れる雲の絵巻物 まだまだみていきたい

きみへの気持ちを乗せて

ぐーんと道の駅への新しい道を加速した
24/05/03 21:22更新 / 檸檬



談話室



TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c