欠伸(あくび)と春のコーラス
あたたかくなってきた雨と欠伸が
ひとつ
ふたつ まざっていく
冬のこわばりの糸がほどけて
春の目眩も少しだけ今年は早い
黄砂さえも
流していくよな雨
たくさん欠伸をして
入り交じった空気を食べていく
バクバク食べて
「悪夢なら獏(ばく)にあげます」と二回唱えてから
爆睡したい
すきな音楽を聞いて
好きなことをしているんだし
軽快なリズムと
無責任な感じのバックコーラスがいいから
なんとなくでも歩いている
止まらない欠伸はたくさんしておく
わたしの不安も大きな口を開けて食べてやる
春の嵐にわたしの平衡感覚、雨あられ
今宵あなたの姫になりたい、雛あられ
春先の入り交じる砂嵐の空気を
バクバク食べてやる
バクバク食べて
あの人からくらべたら
わたしのちっちゃな不安さんは
全部食べてあげる
ららら
春眠暁を覚えず
るるる 夢中に ただ 生きている
目覚める時でさえ
春先の入り交じる不安なんてさ
きみと綿毛のような
欠伸に変えて空高くのびをしよう
広げた両腕が翼みたいだよってわたしが言ったら
あなたはバイクのスピードをあげた
わたしはびっくりしてあなたにしがみついた
しゃっくりとは違うけどなぜか欠伸は止まった
響くエンジン音に乗せてせきを切ったようにわたしはあなたの背中のあたたかさに泣いた
いつの間にか涙は風に撫でられ消えていったかな
うすーく虹もみえたんだ 多分
また連れていってね 春風のあなた
きっとね 待ってる
あなたの背中に抱きついて
無責任な感じの
春のコーラスを
また わたしはうたいたい
あなたは教えてくれた
「フキノトウが雨にうたれながら
顔をだしているよ
きっと欠伸をしたんだろうね」
ひとつ
ふたつ まざっていく
冬のこわばりの糸がほどけて
春の目眩も少しだけ今年は早い
黄砂さえも
流していくよな雨
たくさん欠伸をして
入り交じった空気を食べていく
バクバク食べて
「悪夢なら獏(ばく)にあげます」と二回唱えてから
爆睡したい
すきな音楽を聞いて
好きなことをしているんだし
軽快なリズムと
無責任な感じのバックコーラスがいいから
なんとなくでも歩いている
止まらない欠伸はたくさんしておく
わたしの不安も大きな口を開けて食べてやる
春の嵐にわたしの平衡感覚、雨あられ
今宵あなたの姫になりたい、雛あられ
春先の入り交じる砂嵐の空気を
バクバク食べてやる
バクバク食べて
あの人からくらべたら
わたしのちっちゃな不安さんは
全部食べてあげる
ららら
春眠暁を覚えず
るるる 夢中に ただ 生きている
目覚める時でさえ
春先の入り交じる不安なんてさ
きみと綿毛のような
欠伸に変えて空高くのびをしよう
広げた両腕が翼みたいだよってわたしが言ったら
あなたはバイクのスピードをあげた
わたしはびっくりしてあなたにしがみついた
しゃっくりとは違うけどなぜか欠伸は止まった
響くエンジン音に乗せてせきを切ったようにわたしはあなたの背中のあたたかさに泣いた
いつの間にか涙は風に撫でられ消えていったかな
うすーく虹もみえたんだ 多分
また連れていってね 春風のあなた
きっとね 待ってる
あなたの背中に抱きついて
無責任な感じの
春のコーラスを
また わたしはうたいたい
あなたは教えてくれた
「フキノトウが雨にうたれながら
顔をだしているよ
きっと欠伸をしたんだろうね」