ポエム
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ネジ花の芯
シャープペンシルの芯を針のように伸ばし

また今日という白紙のページの一点から流れるものが

わたしの中へと流れてゆく

雲となって、風となって

それだけのリアリティーに刺されるように生きてみる

この芯がノートに摩擦し、削れた熱

風に吹かれて乾いても 流れたものがあること

それだけが あなたに伝わって溶けたなら

そんな壁のないイメージの翼をもっていいのなら

もっていたい 種子から広がるイメージを

朴の木の葉が揺れるように

ヤマボウシの白い風車のように

どこまでも広がっては別れてゆく藻のように

芝刈りを終えた 公園の広場には

小さなネジ花が土からスッと伸びた芯に沿って

螺旋を描くように空へ空へと咲いている

小さな桃色の鈴の花達がリンリンリンと

夏空に向かって歌っている

耳をくすぐるような音とその芯が

この胸の何処かを刺して流れてゆくものがある
25/07/20 12:04更新 / 檸檬

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