逞しいヤマモモの幹の上を見上げたら可愛い赤い実をみつけた


少し離れた場所にスラッと立つ
楓の幹を見上げたら緑の星空をみつけた


あの時の小さな私はあなたを見上げて見えない星もあるんだと知った



公園の真ん中に立つ大きなもみの木に背をもたれ見上げたら生い茂る木の葉があなたの瞳
風にそよぐ柔らかな髪にみえた


下に根を伸ばしたこの大地はあなたの膝の上


大地は繋がっているからね


全てをいだいて


雨が大地に染み込んでいく


あの大空だって繋がって


全てを包み込んで


より掛かると折れそうなあなたに
甘えてばかりでごめんね


離れていても傍にいるみたいだ


受け止めてくれたあなた


横になったあなたに私の膝枕


木陰の下であなたの瞳の中にいる
私をみつけた


あの空とこの大地のような


どこまでも深い瞳をみつけた