夢の船
今日も波止場で待っている
潮時の時刻表を探して



メッセージ
名前を呼んでおやすみを
へその緒がついたあの深い眠り




清明を
届けてくれる若葉の歌
雨も楽しい時間となる




泣きそ、笑いそ
ラブレター書く前みたいに
おじゃみをぐるぐる




きみのうた
心から幸せに満ち
雨音さえも明るく響く




確かに生まれた気持ちを
真空パックして
届けたかった、魔女っぽく




つもりでも
散り落ちればただの葉っぱ
それくらいでいいそのくらいが
いい




最初から
壊れていた　合うネジを
探していたよう猫型ロボット




霧の中
母の背中が見えてくる
あなたのようにと立つしかなく




ずっと雨降り午後１０時
街灯に霧かすみ
ふと君の陽炎




家路着き
車の中で泣いていた
新入社員　麦ふみ終えて




月への道　へその緒のように
うたが産まれる大切な満ちる道