ポエム
[TOP]
ラーメン サクラ 空き地のタンポポ
タンポポあの子

咲いた 咲いた

タンポポが

あの子の笑顔

みつけた

隣り合わせなのね

ため息吐息の涙の淡雪

タンポポの穂

風に撫でられて

優しい涙は

ぽぽぽぉーっと舞い浮かぶ

遠く遠くなるべく遠くへ

揺らめく春光とあやとりして

遊んでいるの

風と伊吹が戯れて

タンポポあなた

咲いた 咲いた

タンポポが

まんまるのくったくの無い笑顔

いつの間にか一瞬に

いつにでも鮮やかに

春の日にわらう

ちっちゃな太陽達

でも知ってしまったの

あなたを摘んだの

簡単に折れて

ポッキリと響いた

おぼろな音

生ぬるい36度の体温に溶けた
氷枕が揺れる

涙を直ぐに笑顔に変えようと

茎の芯は空洞で

兎さんの好物になるくらい

柔らかいんだって

タンポポあなた

それでも優しく優しく

ライオンの鬣ゆらして

健気に咲いてくれて

ありがとう

ニホンタンポポ

シロサキタンポポ

ラーメン店隣りの空き地に

美味しい匂いに誘われた

タンポポ咲いた

たくさん咲いた

穂のかに揺れて

そう知ってるの

どんな土の上にでも

根付ける心根を

タンポポ咲いた

確かにあった

早咲きの恥ずかしいがりやの
微笑みも

タンポポあなた

安心して咲いていて

桜の花びら

雀が散らして遊んでる

花弁に触れ

サクラらららと

タンポポ笑う

踏ん張ることに疲れたら

風に乗って

いつでもまた帰っておいで

ここで遊びましょう

美味しい匂いに誘われて

またいらっしゃい

タンポポさん


23/04/01 21:32更新 / 檸檬



談話室



TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c