林檎の白月
寒空は水彩絵具で
書いたような水色
白い半月うっすらと
溶けてなくなりそうな氷雪
涙がそっと乾いていく
林檎の皮を
なるべく薄くクルクルと
回し剥く
丸い白月あの
半月の形に切って
サクりとかじれば
みずみずしき薫り
夕日が西に輝けば
風も立ち
月が白無垢の上に
さえざえと光の衣を纏うのよ
寒空にあたたかさをのこして
さあ 君にも
林檎を切ってあげるよ
夕日に透かせば
傷む心さえ
月夜に甘さが増すらしい
書いたような水色
白い半月うっすらと
溶けてなくなりそうな氷雪
涙がそっと乾いていく
林檎の皮を
なるべく薄くクルクルと
回し剥く
丸い白月あの
半月の形に切って
サクりとかじれば
みずみずしき薫り
夕日が西に輝けば
風も立ち
月が白無垢の上に
さえざえと光の衣を纏うのよ
寒空にあたたかさをのこして
さあ 君にも
林檎を切ってあげるよ
夕日に透かせば
傷む心さえ
月夜に甘さが増すらしい