ポエム
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残り火
【短歌8首】

洗濯物、足も心も畳まれてこの身を包んだ布達を


ただここに在るだけを許されるものになりたい星のよに花のよに


誰と言わず弔いの魂が記念碑のように星煌いて


息詰まり雪をもとめる心ありて石を手に沁み入る冷たさ


夕焼け雲へ吸い込まれるように髪を風に梳かし歩いて


剥き出しの神経がそら豆のスジを取るようにポキリと音立て


深夜の食堂、イケオジが無口に作る揚げだし豆腐、軟骨からあげ


七輪の炭の残り火消えるまで夜風の歌に耳を澄まして






25/05/12 04:48更新 / 檸檬



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