ポエム
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雪国
雪降り積もる

一粒一粒

静かに積もる

その静けさの中に入っていきたい

雪玉模様と涙の色は

自分の弱さ、醜さ、悔恨、嫉妬、怒りを秘めている

黒いカラスが支配していく

真っ白な世界なんていらないと

あの深い雪影に潜んでギリギリと
弓を張り詰め矢をむけている

もう一人の自分がこちらを狙っている

でも私はそこに行かない

もう行かないよ

遠くから両手を挙げて降参 そして手を振るから

美しい景色だけは心に宿してみたい

だから サヨウナラ

真っ白な雪原に一本の木立

風にそよいで震えながら響く音

風に弾かれた光が砕けて

雪景色に溶けこんで消えていく






23/01/14 17:41更新 / 檸檬



談話室



■作者メッセージ
冬の休みに昔書いたものを整理していました。
大分昔の若気の至りなので少し極端な世界で、
苦しい片恋に悩んでいた時のものです。
黒もカラスは好きですが自分の中の比喩として使いました。
お読み下さるだけでも有難いです。
しれっと置かせて下さい(_ _)

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