ポエム
[TOP]
雪ふるように
雪ふるように

逢いに来てほしい

風を受けた羽がフランネルのように

雪ふるように

見つめてほしい

地に落ちる十秒前が
スローモーションのように

こんこん こんこんと

しんしんと、

真っ白なこころで

真に迫る眼差しで、

夏の雨のように

木枯しのように

桜の花びらのように

すぐに流れ去ってしまわないで

ゆっくりと積もる

白い時を積もらせて

深紅な心を、真白に包んでほしい

ススキの穂が凍って削られて

木綿の道が続いていく

サクサクと白い音を匂わせて

真っ赤な頬に鼻先

吐く息に滲む淡雪
























23/01/01 09:23更新 / 檸檬



談話室



■作者メッセージ
最後までお読み下さりありがとうございます。
年末年始の寒波での雪はあまり豪雪ではありませんように。
粉雪小雪ぐらいがいいのでしょうね。



良い年の瀬
良い新年をお迎え下さい\(_ _)

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c