大切
【短歌十首】
公園の遊具山に架かる鎖は熱き内に打った連なり
蒸し暑き道に風が吹くと草花と一緒に揺れて嬉しいかな
なんでもない風でもお互いを思う気持ちの内輪風に掬われ
雨降る慕情は何故という、わたしに向かって何故という雨足へと
初夏の山できみがみつけたギンヤンマ、私がみつけたアゲハチョウ
久方の如来観音の輪の彼方にパラグライダー飛んでいる
蓮の上に降り立つ如来観音像静かな笑み熱き日にも
アイコスの匂いは嫌いと遠ざかり瞼を細めて口とがらせて
あなたの笑顔は宝と書かれし遍路道で大切と想いし
その一滴よあのひとを映すコンタクトレンズになってよ星空よ
公園の遊具山に架かる鎖は熱き内に打った連なり
蒸し暑き道に風が吹くと草花と一緒に揺れて嬉しいかな
なんでもない風でもお互いを思う気持ちの内輪風に掬われ
雨降る慕情は何故という、わたしに向かって何故という雨足へと
初夏の山できみがみつけたギンヤンマ、私がみつけたアゲハチョウ
久方の如来観音の輪の彼方にパラグライダー飛んでいる
蓮の上に降り立つ如来観音像静かな笑み熱き日にも
アイコスの匂いは嫌いと遠ざかり瞼を細めて口とがらせて
あなたの笑顔は宝と書かれし遍路道で大切と想いし
その一滴よあのひとを映すコンタクトレンズになってよ星空よ