ポエム
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空を見上げて
【短歌九首】


穏やかな空を見上げて肺にまで広がる青い草原の風


たんぽぽケーキでお祝いしようよ
優しく吹いてよ、さあ飛んでゆけ


レースカーテンに差す夕陽の部屋でふたりはさくら色に染まるだけ



新しき制服を着た少女らがはしゃぐ午後の公園ツバメらの



細かき砂浜引き潮の水を湛えて空を映す水鏡に



坂道で息を切らせたその時になにか香って、あなたを想って



風はこぶ香りに誘われて出逢ってしまった山の女神や藤の花



さくらいろの草原を自転車でゆく
青葉の星が流れてゆく



手放して見上げた空に
ただ月がふわりと咲いて私を照らして
25/04/21 21:33更新 / 檸檬



談話室

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