変わるわけがないんだ
傷一つだって
つけられやしないよ
僕程度の「牙」で

世の中とか
他人とか
変えれるもんなら
ほら、やってごらんよ

その牙で何に噛み付いた？
その剣で何を切り裂いた？
その銃で何を撃ち抜いた？
はなっから僕は
何にも期待しちゃいない

僕はこの視点で
僕はこの世界で
僕がこの地点で
蟷螂の斧を振りかざす

変わるわけがないんだ
僕は外の世界に
傷一つだって
つけられやしないよ

だからこそ

僕は目を閉じ
耳を塞いで
拒絶する事はやめたんだ

お前らが「いい」と思う事を
中指を立てて
「ゴミだね」と嘲笑するヤツが
ここには一人いるんだぜ？

僕は目を開け
全ての音を聞いた

この世は苦痛だと
誰かが言ったけど
そんなもの
地獄に住んでりゃ
どうでも良いことなわけで

僕は目を開け
また牙を突き立てる

■作者メッセージ
必要ならば私は今すぐにでも社会の敵になろう